夏じゃないけどホラーを見よう~不安の種~

今回は怒りの感想です。

不安の種は原作をネットで1~2本(有名なおちょなんさんを含め)読んだことあって、イメージは不気味な話をオムニバス形式としてまとめているものだと思ってました。

 

映画の予告をyoutubeで見て、これは怖そうだと嬉々として鑑賞したんですが

 

はっきり言って全然面白くなかったです。

前に見たanotherと個人的には並ぶくらい面白くなかったです。

てか映画を見てるときは終始イライラしていました。

 

ほら、わけわからんやろ?怖いやろ?なにこれってなるやろ?えっどうして?って思うやろ?な?な??俺らこれ狙って作ったんやで??すごいやろ?すごいやろ???

って言いたいんだろうなぁって思う映画でした。

 

いわゆる別々のストーリーをあとからつなげる伏線回収とループとあと幽霊の怖いところ詰め込んだみたいな?そんな感じの映画で

あぁ、ここ怖がって欲しいんだろうなぁ…とかここの伏線に驚いてほしいんだろうなぁ…とか思うんですけど、まずストーリーがぶれっぶれで安定しなすぎて、イライラする一方で全然怖がる余裕がなかったです。

原作の良さをすべてぱぁにしてるような気がするので原作ファンは読まないほうがいいんじゃないかなぁって思います、個人的に。

でも他の方の感想を見る限りかなり高評価してる方もいるので、単純に好みの違いか、私がバカなだけな気がします。

 

 

 

以下ストーリーについての感想です(ネタバレ注意)

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、この話の軸となる人物は陽子という女です。その周りに誠司と巧という二人の男性が関わってきます。

簡単な自己紹介

陽子…メンヘラ不思議っ子、変なもの見えるよ、情緒不安定でよくキレる

誠司…陽子の彼氏、陽子の大学の後輩

巧…フリーター?陽子のバイト先の後輩

この映画、それぞれ三つくらいに分けてストーリーが構成されてるんですけど、これがまた説明しづらいったらなんのって!!三つのストーリーが時系列順に並んでいるのかとおもったら実はみんな平行に進んでいたよ!!そんでもってストーリー分岐やるよ!!!みたいな、意味わかんないですよね、がんばって説明します。

最初見ると

①誠司が大学生になりある町に引っ越してくる→

②彼女(陽子)できる、彼女におまえもうすぐ死ぬ発言される→

③ある家族が引っ越してくる(この後四人家族のうち娘以外惨殺される)→

④引っ越してきた家族の家の前をバイク便のバイトしてる巧が通る→

⑤巧、植え込みにひっかかっている誠司を発見→

⑥誠司バイクで事故って植え込みに体半分もってかれ死亡(半年前この町に来てから変だったんだ…ていう誠司の回想が始まる、これが最初に書いた①につながる)→

⑦遭遇したバイク便の巧くん、死ぬほど驚いたのでバイク便のバイトやめてファミレスで働く→

⑧バイトの先輩陽子さんと知り合う、ファミレスに変な客いるけど自分にしか見えない客には相手すんなと陽子さんに注意される→

⑨巧、無視して自分にしか見えない客に水を出す→

⑩お客さん(幽霊)巧についてくる→巧、客(幽霊)にストーカーされ引きこもりになる→

⑪町のせいにする→

⑫陽子さんが今なら大丈夫だからはよ町からでろと言われる→

⑬陽子さんとちゅーする→

⑭巧バイクで逃げるけど事故って植え込みに体半分もってかれる

 

ざっくりこんな感じですが、このままなら矛盾点はないはず…ですが

この誠司の彼女で巧のバイト先の先輩だった陽子、この子実は

③ある家族が引っ越してくる(この後四人家族のうち娘以外惨殺される)の生き残った娘なんですね~~~~~

 

は??ってなった方、正常です。

つまり、戻すと

家族惨殺(娘陽子生き残る)→成長して陽子は大学生になる→誠司と付き合う→誠司死ぬ→巧とバイト先で出会う→巧死ぬ

 

こう入れ替わるわけです。ここが矛盾一つ目。

 

次はこの誠司君、死にません。

彼女(陽子)にお前もうすぐ死ぬ、と宣言されたけれど、死ぬもんか、おれは生きてやるぜ!くそっくそっ!とバイクにまたがるんですね。バイク運転するんですね、あの植え込みのあたりでバランス崩すんですね、「うわぁぁぁ~~」、バランス戻して危機一髪だったわーってなるんですね

ええってなった方、正常です。

それから陽子が巧と別れた後(⑫⑬の後)陽子さんがぼーっと立ってるとそのそばを誠司のバイクが通過するんですね、そして巧が代わりに植え込みに刺さって死ぬんですね。

 

つまり

家族惨殺(娘生き残る)→成長して大学生になる→(誠司と付き合う→誠司死ぬ=巧とバイト先で出会う)→巧死ぬ

( )の中は平行していたということになるんですね。

 

そして誠司は序盤とは違い生き残り、陽子と結婚します。一人子供を授かりますが、その子供が「おちょなんさん」が見えると話します。祖父が怒った顔のおちょなんさんはやばいって話を孫にするんですけど、もうそのおちょなんさんが押入れの中で怒った顔して覗いている。その瞬間停電、家族四人パニック、懐中電灯の調子が悪く誠司が何度もスイッチを入れなおしていると一瞬でほかの三人(陽子、子供、祖父)消え、代わりに死んだ巧(もちろん右半身なし)が誠司を襲ってきます。祖父はなぜかもうテーブルの下で死んでいます。誠司パニックになって包丁で巧ぶっさします。

気が付いたらなぜか、見知らぬ部屋で陽子の父と母の死体、誠司は陽子の父を殺した犯人だったのです(な、なんだってーー)

 

どうだいみんな わけわかんねぇだろ????

そしてこのわけのわかんなさ、全然小気味よくないんだぜ??????

 

私の説明の悪さもあると思うので、ぜひ、ぜひとも映画見てみてください。

まじでこんなんだから!!!!!!まじで!!!!!

 

個人的解釈としては

ループ?ってことなのかすべての話が平行につながっているといったほうが早いかもしれないです。A→B→Cっていう話の流れがありますよね。それが

A B C

↓   ↓  ↓

B C A

↓   ↓  ↓

C D B

(横が同じ時間(平行)、縦が経過時間)

こんな風に同じ話がずれて平行に起こっていて、たまにルートが分岐してDルートが出現する、見たいな…

いや、うん、とりあえず見てみてください。はい。

 

ざっくりストーリーについて(というかわけのわからん、平行、ループ、矛盾を指摘しただけですが)話しましたがこれ、全然話足りていません、ですのでもう少し詳しくキャラクターごとにそってストーリーの補完とその感想を書いていきます。

と数年前にがんばって書いていたのですが、書ききれず断念、悔しいのでここまで記事として載せます。ありがとうございました。

 

 

アナと雪の女王(字幕) 感想

14/03/28に見に行きました。

正直はじめは見る気あまり無かったです。CM見ても、おお…すごい…くらいで。
ディズニー映画って基本そこまで外れないと言うか、有名どころしか見ないからかもですがそこまでつまらなかったってことは無かったんですよね。だから面白いんだろうなとは思っても、まあそらディズニーだし…みたいな感じで中々腰が上がらなかった(意味わからんとは思いますが)のです。
でもニコニコで吹き替え用のLet it go を試聴して何これすごい!松たか子すごい!!ってなりまして、急に見たくなりました(本当に意味わからんと思いますが)
そして吹き替え見るなら比較として字幕も見ときたいなあ…と思ったので字幕版アナと雪の女王、見てきたわけです。

前情報としてTwitterでは、かなり良い作品ということで持ち上がっていました。
今までディズニー映画で愛と言えば恋人同士の愛が1番、みたいな感じだったけどこの映画では姉妹の愛を綺麗に描いている。と

少し期待しながら見に行きました。




ここからはガッツリネタバレ注意!



結果として言えば中々良かったです。音楽、映像の綺麗さはさすがディズニー映画でした。

今回はキャラクターごとの感想を書いて行きたいと思います。

  • アナとエルサについて
アナとエルサの姉妹愛が本当に丁寧に描かれており、2人のキャラクターどちらとも魅力的でした。
小さい頃から魔法の力に悩まされ、妹に怪我をさせてしまったことが原因で人と関わることを恐れひきこもりがちなエルサ
姉の魔法の記憶を消され、理由もわからず姉や周りから長い間疎外されてしまい、ずっと外の世界の憧れを強く抱くアナ

駄目よ無理だわと消極的でネガティブな姉と、運命の人に会えるかも!楽しみ!と活発的でポジティブな妹という対極的な関係がキャラクターとして立っていて見やすかったですね。


歌は個人的にはアナの歌う「雪だるまつくろう」が一番好きです。
幼女アナちゃんの声が可愛くて、たまりません。

Do you want to build a snowman? 
(雪だるまつくろう?)

 It doesn’t have to be a snowman
(雪だるまじゃなくてもいいからさ)

特にここの歌詞が好きです。
「雪だるまつくろう?でもエルサが雪だるまいやって言うなら私別のものでもいいよ!なんでもいいの!エルサと遊べるなら!ねえだから遊ぼうよ!」
そんなアナの気持ちが読み取れる歌詞だからです。
幼いながらに仲良しのエルサと引き離されて寂しい気持ちが伝わってきます。

なのに吹き替え歌詞は
「雪だるまじゃなくてもいいから」は「大きな雪だるま」に変わってて、えーー…語呂合わせのため?それにしてもすごい意味合い変わって来るよ…ぐぬぬ…な気持ちです。

吹き替え版見に行った時、また英語歌詞との違いに気づけたらいいなと思います。

そして、ラストのアナがエルサの盾になりハンスから守るシーン。
従来のプリンセス映画ならおってくるクリストフを迎え入れキスをしハッピーエンド、だったのでしょう。しかし、氷漬けになりそうなアナが選んだのは、王子様ではなく自分の姉エルサ。
小さい頃からエルサと引き離されていたにも関わらず、アナは身を呈してエルサを守ります。
アナはどんな思いでエルサを守ったのか、エルサはどんな思いで氷漬けにされたアナを抱きしめたのか、考えただけで私は涙が止まりませんでした。

このストーリーの要「真実の愛」は、愛する王子とのキスだけではない、大きくいえば人を想う心、それが真実の愛なのだと、この映画を通して感じることができました。
アナとエルサのそんな想いあえる関係、素晴らしかったです。


  • ハンスについて
ストーリーの中で一番気になったのが、黒幕?だったハンスです。
私はアナとハンスがキスをしようとするシーンまで騙されてました…!
アナとハンスがお互い恋に落ちるシーンは、確かに会ってすぐ結婚なんて早すぎるだろ!と思いましたが、これがディズニークオリティかなーと(他のプリンセスの映画も割と恋仲になるの早い作品もあるし…)スルーしてまして、
エルサがアナとハンスの結婚に反対なのも、自分の力のことがありハンスを自分の城に住ませるなんて出来ない!ってことがあってだから…と納得してました。

しかしその後力が暴走し山に引きこもってしまったエルサを探している中で出会った氷売りのクリストフにその話をした時
「一日で?結婚??ありえないよ!」「そいつがどんなやつかもわからないのに!自分の鼻くそほじって食うやつだったらどうする??」という反応に、ですよねー!ディズニー映画だからとかじゃないですよねー!というホッとした気持ちともしやハンスは黒幕か…?という疑いが私の中で浮上しました。
アナは自分が姉を探すためハンスに自分の代わりに国を守って欲しいと頼みます。でも、実はアナがいない間に国がハンスに支配されてどうしようもない状態になってたりして…と不安になりながら見ていると画面が切り替わりハンスは…

エルサの魔法で冬が訪れ、寒さに震える国民のために輸出品の毛布をタダで配ってました。

良いやつだなハンス!!!

なんだよーやっぱりハンス良いやつじゃんアナとエルサの心配もしちゃってもー!
それからハンスはアナを乗せていた馬が帰ってきたのを見て、アナの救出を決断します。

エルサの城まで辿り着くと、着いてきていたウェーゼルトン公爵の部下がエルサは襲われ、そこでエルサは魔法で人を殺しかけます。我を失っているエルサや

「エルサ!モンスターになってはいけない!!」

とハンスは叫びエルサの暴走を抑えます。

良いやつだなハンス!!!!


エルサを守り、城まで連れて帰ったハンス。
牢屋にいれられ、手枷をさせられていることを訴えるエルサだが、ハンスは「君に人を殺させないためだ」と説明する。牢屋にいれるのはどうなのよって感じですがハンスの説明には納得しました。

今までのハンスを見てきて、アナもエルサのこともどちらも本当に心配していることが伝わってきて、疑う気もしなくなりました。
お茶目で優しくて、勇気があって、とまさにハンスは王子様と言うにふさわしいと思います。

アナが心を凍らされ真実の愛(キス)を求めたシーンでも、する直前まで

①キスをするが何も起こらない、2人ともまだ出会った日が浅過ぎたため、好きではあっても真実の愛にまでは届いてなかった。
②ハンスがキスをやめる、確かに君のことは好きだけど愛しているかと言われたら、まだ違う気がすると日和るハンス
③アナがキスをやめる、私、本当にハンスだけを愛しているのかな…とクリストフのことが頭をよぎる

くらいのパターンを考えて見守っていたのに…。ショックでした。
一緒に見た友人もアナのことを裏切るまでのハンスを見て、そこまで悪いやつではないんじゃないか?と言ってましたが

氷漬けになりそうなアナを見殺しにし、エルサに剣をふりかざしたハンス。

どうみても悪いやつです、弁護できません。

しかしそれでも前半と後半のギャップが大き過ぎて、いくらなんでも無理ありすぎじゃ?と思ったのですが、後日ハンスというキャラクターに関して面白い解釈を見つけました。

こちらのサイトは海外の記事を日本語に訳してくれたものです。
なるほどと思いました。ハンスは他人の感情を移す鏡である。ハンスというキャラクターはどこにもいない。
これなら矛盾にも納得できます。でも、同時に自分がないってどんな気持ちなんだろうと思いましたね。物語を進めて行く上で必要であったとは思いますが、脇役だけでなくハンス自身のことを知りたいと、私は思いました。

  • オラフについて
この映画のマスコットキャラクターである、オラフ。この子にも私は泣かされました。
オラフは夏に憧れる雪だるま。オラフの歌もそんな夏にあこがれる歌になっていました。
そんなオラフと出会ったアナとクリストフ。オラフは太陽の下にでると溶けてしまうことを知らないんだと2人は思います。
でも、そうではなかったのです。

ハンスに裏切られ、部屋で凍えそうになるアナの前に現れたオラフはアナのために暖炉に火をつけます。
「暖炉から離れて、溶けてしまう」と訴えるアナですが、
「大切な人のためなら溶けてもいい」「離れないよ、君を救う真実の愛を見つけるまでは」
と、アナのそばをけして離れようとはしませんでした。
オラフは自分が雪だるまであることも、暖かい場所にいれば溶けてしまうことも知っていたのだと、私は思いました。
それでも大切な人のためなら溶けても構わない、そんなオラフの健気さに泣けました。そう考えるとオラフの歌もなんだか、切なく感じてしまいますね。

ハンスに裏切られ、真実の愛とはなんなんだ、と悩むアナにオラフは
「愛とは自分より他人のために想うこと」だと、クリストフはアナのことを救おうとあんなにがんばってくれたじゃないかと言います。

オラフも同じじゃない!!もうオラフとキスしなさいよ!!!もう!!!

と心の中で叫びました。
ラスト、オラフは溶けてお別れとかなってしまうかなって思ったんですが、エルサの魔法で夏でも溶けることがなくなりました。本当に良かったです。

  • クリストフについて
友達がトナカイのスヴェンやトロールたちとしか友達がいないクリストフ。
スヴェンと一人二役でおしゃべりするなどちょっと痛い子なシーンも多かったですが、優しくて勇敢な男の子でした。(と言うことしか話すことがないのですがクリストフくん、好きですよ?うん)

以上です。

アナと雪の女王、老若男女問わずオススメできる作品だと思います。

バチスタ ケルベロスの肖像 感想

2014/03/31 新宿にて鑑賞してきました。

実はこの作品、映画の時間に遅れてしまって最初のくだり見逃してるんです涙
ですので、ストーリーに関しては上手く理解し得てない部分があるのであまりそこには触れないようにします。

まず映画を見終えて思ったことは
「これで最後なんだ…」ということです。
見ていても2時間でよく収まりついたなって具合のボリュームで、ラストまでずーっと駆け足で追っかけるのに必死で余韻があまり残らなかったと言うか…。
物語は私は面白かったと思います。ただただ、ボリューミーでわたわたと急いで食べ切った感がありますね。確かに美味しかったけどあまり味わえなかった、みたいな。

ですが、田口先生(伊藤淳史)と白鳥さん(仲村トオル)の掛け合いを見ていると、初期の頃の二人にくらべてお互い信頼してるのが伝わって、コンビ愛としてはぎゅんぎゅん来ました。


ここからはガッツリネタバレ注意!





私のお気に入りは別宮葉子(桐谷美玲)が病院の屋上で飛び降りをしようとするところを田口先生がビンタして止めるシーン


「命を粗末にするな!」
(間違ってたらすみません)

アップの田口先生、かっこよかったです。単純ですがジーンと来ました。
チームバチスタの栄光で、氷室貢一郎(城田優)が屋上から落とされて殺されてしまったとき、必死に心臓マッサージをし蘇生を施していた田口先生を思い出しました。関係ないかもしれませんが、そのことを思うとよりグッとするシーンだったと思います。

しかし、私が言いたいのは殴られたときの別宮葉子の表情!
なんですかあれ!親に殴られて不機嫌になる子供ですかあれは!!!
監督はどういう指示であんなリアクションにしたかわかりませんが、私はしっくり来ませんでした。桐谷美玲ちゃん、もう少しだけがんばって欲しかったです。途中まではすごく良かったのに…!

あと、速水先生(西島秀俊)チームの安定感半端ないです…みんなかっこいいよ…。
でも速水先生ちょっとガリガリすぎやしませんでした??細過ぎて心配になりました…。

速水「俺のチームに人を殺すような奴はいない」

これまたグッときましたね。滝沢先生(松坂桃李)もかっこよかったです。もう速水チームはみんなかっこいい…。
もう救命救急でスピンオフドラマでもしたほうが売れる気がしてならない。


さて、冒頭でも述べましたがこれが本当にファイナルなのか?!と疑問でなりません。好き嫌いはあるかもしれませんが、私はこのドラマ版バチスタの田口&白鳥コンビが好きで好きでたまりません。
映画版、小説では見れない2人のコンビを是非また、拝める日を心待ちにしております。

白ゆき姫殺人事件 感想

!ネタバレ注意
!台詞や話の展開について多少記憶違いから間違えてるところがありますが、脳内補完でお願いします。

今日渋谷でつい先日上映が始まった「白ゆき姫殺人事件」見てきました。
これはなんの映画かは忘れましたが見に行った映画館の最初の予告CMを見て「これは絶対見なければ!!」と思った作品です。
原作が「告白」の湊かなえの作品であることも理由の一つです。
私は映画しか見ていませんが、作品のえぐさに魅了されておりまして、これは見るしかない、どんな話になるんだろうとわくわくして見に行きました。

あらすじ(公式サイトより引用)
国定公園・しぐれ谷で誰もが認める美人OLが惨殺された。全身をめった刺しにされ、その後火をつけられた不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まる。彼女の名前は城野美姫。同期入社した被害者の三木典子とは対照的に地味で特徴のないOLだ。テレビ局でワイドショーを制作するディレクター・赤星雄治は、彼女の行動に疑問を抱き、その足取りを追いかける。取材を通じてさまざまな噂を語り始める、美姫の同僚・同級生・家族・故郷の人々。「城野さんは典子さんに付き合っていた人を取られた……押さえていたものが爆発したんだと思う、あの事件の夜」「小学生の頃、よく呪いの儀式をやってたって。被害者の殺され方が呪いの儀式と同じでしょう?」「犯人です、間違いありません!」。テレビ報道は過熱し、ネットは炎上。噂が噂を呼び、口コミの恐怖は広がっていく。果たして城野美姫は残忍な魔女なのか? それとも──。
原作は『告白』『北のカナリアたち』と映画化が相次ぐベストセラー作家・湊かなえによる傑作長編。映画『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など複雑な物語を鮮やかに描く名手・中村義洋監督が、関係者の証言や匿名の人々によるTwitterの投稿、ワイドショーの報道などを次々と積み重ね、かつて観たことのない重層的で現代的なサスペンスを生み出した。

あまり事前にどんな話かは調べずCMの雰囲気だけで見に行ったのですが、大満足でした。
私が単純なだけかもしれませんが、最後の最後までラストの展開に気づくことは出来ませんでした。
結末にえーーーまじかよ!!となりながらも色んな伏線が一気に回収されて、うわーーなるほどなーーー!!と心の中で叫びました。
非常に見やすい映画だったと思います。




あと、個人的に魅力的だったのが事件について語っている時の映像。
それぞれが同じ事件について話しているはずなのに、少しずつ映像が異なっているところが、面白かったです。
「人は自分の都合のいいようにしか話さない」
本当にその通りでした。わかりやすい点で言うと





ここからガッツリネタバレ注意!






典子(菜々緒)が先輩の送別会である一次会で具合が悪いと話しているとパートナーである里沙子(蓮佛美沙子)が隣で「大丈夫ですか?」と心配そうに声をかけます。先輩も後ろから「無理しなくていいのよ?」と声をかけそれに典子は「大丈夫です、お世話になった先輩の送別会なんですから…」と返します。
里沙子「典子先輩のそういうところ、私好きです」
典子「そんなこと言ってくれるの、里沙ちゃんだけよ?」その会話の後ろから里沙子と同期のみっちゃん(小野恵令奈)も加わり「私だって好きですよー」と会話に入ってきます。
これが、里沙子の証言です。

これが里沙子の同僚、みっちゃんの証言になると

具合が悪いとつぶやく典子の隣に里沙子がいない。その代わり後ろにいるみっちゃんが心配そうに声をかけます。そして里沙子と典子のやりとり(「先輩のそういうところ〜」)の部分は全てみっちゃんと入れ替わっていました。

このように二人の証言、どちらもさも自分は気の使える良い人間であることをさりげなく主張しています。まあこの程度なら可愛いものです。でも実際(城野美姫の証言)では

具合が悪いとつぶやく典子に里沙子もみっちゃんも反応しない(里沙子は席から外れておりみっちゃんは後ろから典子の席にある天ぷらを黙って取るだけ)そして、席に戻ってきた里沙子は典子に「風邪引いた時はビールですよビール♪」と風邪薬を呑んでいた典子にビールを注ぎ飲むよう煽ります。

おい!!!全然違うじゃん!!Σ(゚д゚lll)ちなみに二人の証言では一次会のとき少し離れた席で呑んでいた城野美姫(井上真央)の隣には誰もいない、まるでひとりぼっち浮いた存在であったかのように話していますが、実際は隣に女性はいますし箸を落とし拾うシーンでも周りが気づいて声をかけたりしてあげるんです。なのに最初の二人の証言から城野美姫のイメージは格段に下がってしまっています。

他にもたくさんこのようなシーンは沢山あります。全て書き切れませんがとにかくそこが面白い!話のズレ、キャラクターのイメージ、話す相手によってコロコロ変わり見ているこっちが混乱させられます。

最初は、城野美姫が典子を殺したんだろうな…と見ているこっちまで疑いたくなるような流れだったのに、だんだんあれ?あれ??城野美姫いい子じゃん…病んじゃっただけ…?あれ、典子やっぱり性格悪いな…え、里沙子もそう思ってたの?え?は?里沙子は典子のこと尊敬してたんじゃ?城野美姫のほうが芹沢ブラザーズ好きだったの?え?ライブ??

結果
城野美姫はただ、好きなアーティストのライブに行きたかっただけでした。

まあ好きなアーティストの1人を怪我させてしまったのはあれですが(しかしあれは普通に向こうのミスもありますけどね、ファンの前でアーティスト歩かせて警備員1人って…、階段降りるときも本人手すり捕まるかファンと距離おくかしろよ…と思いましたよ)
帰ってテレビつけたら狂気殺人犯呼ばわり、逃げ場もなくし自殺まで追い込まれてしまいます。可哀想でなりません。そして彼女を自殺まで追い込んだ里沙子の凄さに恐怖でした。(自殺に追い込まれた理由は自分が犯人にされた、以外にも色々ありますが、引き金となったのはこの事件のせいであることに間違いはないでしょう。)
最初のくだりからラストにかけて、里沙子が城野美姫を犯人にしたてあげる流れがあまりにも自然で、感動しました。映画館でもDVDでもいいのでもう一度は見たい作品です。

そしてネットはやっぱり怖い!
個人情報なんて関係ねえぜ!!って勢いで垂れ流しされる城野美姫の情報。現代のネットに対する意識の低さが目に見えましたね。特に赤星(綾野剛)くんはクズでしたね!正直ラスト、犯人だと決めつけてた城野美姫が犯人ではなく誤った情報を流したということで色んな人に謝りに行く赤星を見てざまーーーって思いました。
でもこういう人、沢山いるんです。実際ホテルで働く従業員が、芸能人誰々がきてたー!なんて呟いてそれがホテルのほうにばれてクビにされたりとか、他人事じゃないよなあ…と感じました。

まともな人間は城野美姫の親友とテレビの女子アナくらいだなーと思いました。まるで城野美姫が犯人であるかのように進める番組で女子アナだけはずっと、城野美姫さんが犯人であると確定しているわけではないですよね?と言い続けてましたしね。なのに女子アナが謝罪をする矛盾…。そして司会(生瀬勝久)には終始コメントにイライラさせられるし…謝罪の件もそうですけど、実際あーあるあると感じる部分が数多く盛り込まれていましたね。あと、ニュースの内容がとてもリアル笑

でも告白と違って、ラストは少し報われる部分もあって、告白を見終わった後の食えない感じがなかったのが良かったです。城野美姫は仕事でも学校の友人でも、あげく家族にさえ、殺人の疑いの目をかけられていたわけですがそこに、親友の夕子(貫地谷しほり)だけが、彼女を信じていた。ラストのロウソクのシーンは、彼女にとって唯一のいいこと、だったのかなあと思います。

井上真央さんの演技を見て、「はわわ…つくしちゃんが…はわわ…」と思ったのは私だけでしょうか笑



ここ二年間で見た映画作品

時系列順ではありません。

140402までに見た映画をまとめています。

アナと雪の女王

REC123

おとしもの

脳男

図書館戦争

藁の楯

くちづけ

プラチナデータ

クロユリ団地

グレイブエンカウンターズ12

パレード

告白

宇宙兄弟

悪の教典

仄暗い水の底に

サイレン

TIME

バタフライエフェクト

テッド

アナザー

魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語

ウルフオブウォールストリート

トリック ラストステージ

真夏の方程式

鍵泥棒のメソッド

すてきな金縛り

永遠の0

かぐや姫の物語

RUSH

怪盗グルーの月泥棒

ローンレンジャー

新世紀エヴァンゲリオン Q

踊る大捜査線 THE FINAL

風立ちぬ

蛍火の社へ

ゼロ・グラビティ

バチスタ ケルベロスの肖像

白ゆき姫殺人事件

はじめに

はじめまして、あさげと申します。
いきなりですが私は
映画や漫画、アニメ、ドラマ、小説などの創作物を見ることが好きです。どれも、かなりたくさん、というわけではないですが人よりは少し多い方ではないかと思います。

今までは見たらはいおしまい、だったのですが、最近自分の今まで見た作品をあげ記録しておきたい、と思うようになりました。
自分の記憶だけではどんどん薄れて行くばかりで、せっかく出会った作品を忘れてしまうのはもったいない、と思ったからです。
そこでブログに自分の過去みた作品、今後見て行く作品について感想を書いていこうと思います。
感想はかなり私的な部分のみになります、ネタバレも多いに含むと思います。
ブログに関する誹謗中傷はお断りしております。あくまで一個人の感想に過ぎない、ということを頭に入れておいてくださると嬉しいです。

140402
過去の作品全部上げるときりがないので
今は大学生になってからみた映画、に作品を絞ります。
落ち着いて来たら、アニメや漫画、ドラマにも手を出して行こうと思います。
それとは別に今後みた作品は映画に問わずどのジャンルの感想を述べていけたらなと思います。
全て予定です。まだ始めてもいない状態なので:;(∩´﹏`∩);:
お付き合いくだされば、嬉しいです。